+ 図書館の夢 4 +  「みなみのこえ」みなとさま転載許可いただいたSS (オリキャラ注意:図書隊パラレル設定)

 

 

 

 

それから一年……。
 堂上が言ったように仕事が早く終わったときは、料理の本を見ていろいろと作ってくれるようになった。
 郁よりも遥かに手際が良く、しかもおいしい。あっさり料理で負けてしまうことに郁が悔しがると、笑って料理を指導してくれる。
 まあ堂上の仕事が早く終わるときは少ないので、週に一度あるかないかのことではあるが。
 堂上が来た日は桃が寝る前に絵本を読んでもらい、堂上は門限前に寮に帰って行く。
 公休が桃の休みと重なった時は、一緒に三人で遊園地などに出かけたりもしてくれた。
 手塚の兄の陰謀で郁が査問会に呼び出された事件もあったが、堂上やみんながずっと郁を支えてくれて何とか乗り切った。
 その後、手塚の兄である慧から「王子様」の正体をばらされて知恵熱を出した時は、堂上が泊まり込みで看病してくれたのだが、王子様の正体が堂上であることを密かに知った郁にとっては熱があがりっぱなしになったのは言うまでもなかった。
 
 そんな堂上と郁の姿を見て、周りは付き合っていると思うのは当然である。
 堂上が困らないだろうか、と郁が心配したが、堂上はあっさりと答えた。

「言いたい奴には言わせておけ。そう思われていた方がいい。こそこそしてここに来るなんて冗談じゃない」

 なんて堂々としたもんだった。
 郁が、あたし甘えてるなあ、と思って恐縮するが、堂上は、もっと甘えろ、と言う。

 郁は自分がどうしようもなく堂上に惹かれていることに、とっくに気づいていた……。



 そんな時だった。
 毎年恒例特殊部隊の奥多摩キャンプが実施された。
 だが、郁は桃を置いていくわけに行かないので、辞退せざるを得なかった。
 桃も堂上に会えないことを寂しがったが、堂上は桃の頭を優しく撫でる。
「おみやげなんかを買ってきてやりたいが、あそこは山だけしかない。期待するなよ」
 桃はくすくす笑った。

「玄田たいちょーに聞いた。お兄ちゃん、一代目クマ殺しだったんだね」

 ぐ。
 堂上と郁がガクンと頭を垂れた。




 
『笠原、俺だ。今戻った』
 携帯越しに聞く久しぶりの堂上の声。
 やっと戻ってきたんだ。
 その声が元気そうで郁はホッとした。
「お、お疲れ様でした!」
 郁の声も明るくなる。やっと会えるんだから、当然だ。
『何もなかったか?』
「はい、副隊長に射撃を鍛えられました」
 携帯の向こうで笑う声が聞こえた。
『それは期待できそうだな』
「もちろんです!」
 いや、本当はまだまだなんだけど、これくらいは言っておきたい。
 どうせ堂上教官にはばれてるんだろうから。
『笠原、ちょっと頼みがあるんだが……』
「はい?」
 堂上からの頼まれごとなど珍しく、郁は驚いた。
『悪いが、そこで洗濯させてくれ。こっちのコインランドリーは行列だ』
 何だ、そんなことか。
「はい、いいですよ」
 奥多摩で二週間過ごしたんだ。郁も行ったことがあるから知っている。最後の二日間は洗濯せずに持ち帰ってきていた。
『じゃあすぐ行く』
 時計を見ると7時になろうとしている。
「堂上教官、夕飯は食べたんですか?」
『いやまだだ』
「じゃ、じゃあ! ウチでどうぞ!! 今ちょうど作ってるところなので!」
 まさか今日会えるとは思わなくて嬉しさが声に出たんだろう、堂上がおかしげに笑う声が聞こえた。
『わかった。頼む』
 郁は携帯を切ってから慌てて冷蔵庫から材料を取り出した。


「堂上のお兄ちゃん! おかえりなさーい!」
 桃が玄関に着いたばかりの堂上に飛びついた。
 大きな荷物を片手に持った堂上は訓練服のままで、もう片手に桃がぶら下がるが鍛えられた腕はびくともせず桃を持ち上げる。
「桃、ただいま」
 優しく笑って桃をぶら下げたまま、堂上が部屋に入ってきた。
「あ、どうぞ!」
 どうぞも何もさっさと上がり込んでいるのだが、何だか久しぶりなので少し郁は緊張していた。
 リビングに現れた堂上が大きな荷物を置いた。
 桃のように、おかえりなさい、と言いたくて、でも言ってもいいのか、郁は戸惑ったまま立ち竦む。
 言葉を発することができない郁の前で、堂上が優しく笑って言った。
「ただいま、笠原」
「……お、おかえりなさい」
 真っ赤になって小さく言い返した郁を見て、堂上も桃も嬉しそうに笑った。

 訓練服のままだったので、桃の後、堂上が風呂を借りた。着替えは荷物の中に洗濯済みの物が入っているので心配はない。
 洗濯機は堂上の服で一杯になった。

 そして、相変わらず料理が苦手な郁が時間をかけて作った夕飯をみんなで食べた。
 その間も桃は堂上にキャンプの様子を聞いて、きゃっきゃっと笑う。
 何せ玄田隊長のことを気に入っているので、特に玄田の話になると大いにウケまくる。
 桃は普段から玄田の姿を見つけると堂上にするのと同じように、玄田の腕にぶら下がりに行くので、郁と桃が二人でいると「山猿と子猿」などと特殊部隊の隊員達に呼ばれてしまうくらいだ。


 久しぶりに堂上が桃が寝る横で絵本を読んでいる間に、郁は夕飯の後片付けをし、自分もお風呂に入った。
 いつもは堂上が寮に帰ってから自分もお風呂に入っているのだが、今日はお風呂の残り湯を洗濯に使うため、早めに入った。
 明日は奥多摩に行った班は休みになるので、とりあえず訓練服などを明日の朝まで乾かす必要はない。
 奥多摩に行ってはいないが、堂上班の一員である郁も一応休みだ。
 ただ平日だから桃は学校があるのだが。

 お風呂からあがると、堂上がもうリビングにいて座っていた。
「あ…すみません、桃、寝たんですね」
「ああ」
 堂上が郁の方を振り向いて、そして何故か驚いたように硬直した。
「?」
 郁が首を傾げるが、堂上はハッとして郁から視線を逸らす。

 ……このバカ!

 お風呂上がりの郁はタオルを肩にかけ、その服装はタンクトップとショートパンツだ。
 家にいるときはいつも桃と二人だけだから毎日その格好だったんだろう。
 だけど今日は堂上がいるのだ。
 細い首、濡れた髪、折れそうな肩、華奢な鎖骨、すらりと伸びた足……。
 惜しげもなく堂上の前に晒されて、意識をせずにいる方が無理だ。

 郁はそんな堂上の葛藤などまるで気づかずに、チョコンとローテーブルの脇に座る。
「だいぶ日焼けしましたね」
 2週間毎日外で訓練した堂上の肌は以前より焼けてより精悍さを増している。
「……そうだな」
 なるべく郁の方を見ないようにして堂上は視線をテレビに向ける。
 テレビはただのニュースで、特に注目して見る内容ではなかった。
「……あたしも行きたかったなあ」
 仕方がないことだとわかっていたが、つい愚痴ってみた。
 堂上も郁の気持ちが伝わって「来年は大丈夫だろ」と言った。
 来年になれば桃も小学3年生だ。2週間程度なら官舎の誰かに預けて見てもらうこともできるだろう。
「夏休みなら連れて行ってもいいかもな」
 キャンプの時期は玄田の一存である。その玄田が桃を気に入っているので意外に簡単に日程変更ができる予想ができて、郁はくすくす笑った。
 久しぶりに郁の存在を近くに感じたからだろうか。
 お風呂上がりの上気した頬で笑う郁が無性にかわいくて、堂上は郁の横に移動し、手を頭に乗せた。
 ポンポンと優しいリズムで撫でられて、郁の気持ちが安らいでいくのがわかった。

「寂しかったか?」
 何気なく問われた言葉は、理解するより早く体が反応し、頷いていた。
 会いたい時に会えない。
 そんなことすら、初めてだった。
 平気だと思っていたのに、何かあってもどうしようもない距離を痛感した。
 堂上の手が恋しかった。
 堂上のぬくもりが恋しかった。

「……好きです」

 気づいたら声に出していた。
 いや、声に出していることに郁自身が気づいていなかった。
 一瞬、堂上が目を見開いて郁をじっと見つめる。
 その目が真っ直ぐすぎて、逆に戸惑ってしまうほど。
 ごめんなさい。
 そう言おうと口を開きかけたとき         

「俺もだ」

 迷いのない言葉が返ってきた。
 夢だと思った。
 拳骨されて起きたとき、事務室の机に寝ている状態になってるんじゃないかって。
 だから郁は夢かどうかを確かめるために頭に乗せられた堂上の手を両手でギュッと掴み、そのまま自分の頬につけた。
 
 ……あったかい。

 堂上の大きな手が郁の頬に触れる。
「夢じゃない、の……?」
 頭が展開に全然ついていかない。
 まさか堂上教官がでっかくて迷惑ばかりかけている自分に部下以上の気持ちを持ってくれるなんて。
「バカ」
 堂上が苦笑して、郁の頬にあてた手に力を入れた。
 予想もしなかったぬくもりを唇に感じた。
 一瞬過ぎて、郁はポカンとした顔で至近距離の堂上を見つめる。
「……?」
 今のは、何?
 キョトンとした顔をしている郁に、堂上は困ったように眉根を寄せた。
「わかったのか?」
「……えっと」
 あたし、告白した、よね?
 んで、堂上教官が、了承して……それから、それから……。

 一瞬で郁の顔が茹だる。

 どうやら状態の把握ができたらしい。
 硬直したように堂上を見つめ、それから目をパチパチと瞬かせた。
「い、今の! キ……」
 キス、という単語を発することすら恥ずかしいらしく、茹だった顔で俯こうとした。
 だけど堂上の手は頬にあてられたままで、俯くことを許さない。
「目を閉じろ」
 命令。
 そうすることで何が起こるのかも予測できず、郁は素直に目を閉じた。
 再び感じるぬくもりは、さっきよりもはっきりと郁に伝わる。
 一瞬離されたと思ったら、今度は角度を変えて強く押しつけられる。
「……ん」
 息苦しさを覚えて小さく声を漏らすと、堂上は顔を離し、苦い顔をした。

「お前なあ……」

「え……?」
 郁が薄く目を開ける。
 堂上が眼を細めて郁を見つめていて、胸の動悸が今頃になってドクンドクンと大きく体中を駆け巡る。
 目を逸らせなくて、郁はふらつきそうな自分を支えるために、堂上の肩のTシャツをギュッと掴んだ。
 それにも堂上が苦い顔をする。

「バカ。止められなくなることするな」

 何を?
 なんて聞く方が間違っている。
 わかっているようで思考が展開についていけない。さっきから全然だ。
 堂上は郁のウエストに腕を回し、ぐいっと引き寄せて堂上の足の間に郁を入れてもう一度唇を重ねた。
 パサッと郁が肩にかけていたタオルが床に落ちる。
 今度のキスは郁のキャパを越えていた。
 郁の唇が堂上の舌でノックされ、そのままするりと侵入してくると、郁の背中がピクンと震える。
 反射的に逃げ腰になる郁の体は堂上の腕ががっちりと固定していて、少しも抵抗できない。
 堂上の舌は郁の舌を絡め取り、口内を探索するようにゆっくりと蠢いている。
「…ん、ぁん」
 合間に漏れる吐息は、ただ堂上を煽るだけの音となり、だんだんと激しさを増すだけだ。

 深く甘い郁とのキスに、堂上も溺れ、夢中になった。
 くたりと郁の力が抜け、いつの間にかずるずるとキスされたままリビングに押し倒されていた。
「っは、ぁ……」
 やっと郁の唇が解放されたのは背中が完全に床についてからだ。
 郁が荒い息を何度か繰り返して目を開けると、目の前には怒ったような顔をしている堂上と、その後ろには天井。
「どうじょう、きょうかん……?」
 何か自分が失敗したんだろうか、と不安げな顔をした郁に、堂上は複雑な顔をして深い息をついた。

「……無自覚か」

 誘ってるとしか思えない顔しやがって。
 小さく吐き捨てられた言葉がまるで理解できない。
 するりと堂上の手が郁の頬を撫で、ごつごつと堅い指先が耳に触れると、郁の肩が竦んだ。
「ひゃ…」
 や、くすぐったい。

「触れても、いいか?」

 触れてるくせに何を今更?
 郁の疑問も答えも待たずに、堂上は手の平で郁の首から肩、鎖骨、それからタンクトップ越しに、胸に、
         触れた。
 ビクン。
 郁の体が震えた。
 目を見開いて堂上を見上げている。
「嫌なら、言え」
 触れられていることが嫌かどうか……郁は少し困った。
 嫌じゃない、だから、困った。
 むしろ、触れられたい。もっと。
 郁の表情からそれがわかったのか、堂上が薄く笑った。
 だけど、チラッとリビングの壁にかけてある時計を見て、顔を顰める。
 
 郁の上から体を起こした。

「そのまま待ってろ」
 そのまま、ってこのまま?
 リビングに仰向けにされたまま?
 堂上は郁から離れてリビングのドアに向かった。

「外泊、出してくる」



 堂上が寮の入り口で外泊届けを書いているとき、風呂上がりの小牧が通りかかった。
「とうとうかー……というより、やっと、かな?」
 一番見られたくない奴に見られた、とばかりに仏頂面になる堂上とは対照的に小牧はおかしげに笑う。
「ちゃんと準備万端?」
 何を用意したのかまで見透かされて、堂上はますます仏頂面になって黙り込む。
「ああ、あれか。以前飲み会で先輩に渡されたヤツだよね」
 郁の家によく行くようになってから、特殊部隊の先輩が堂上に手渡したモノは、通販で手に入れたというコンドームの箱だった。
 準備物までも小牧に読まれて「うるさい黙れ!」と言い返した堂上はまだ青い。
 そこでしれっと流せないところがかわいい、とばかりに小牧はまた突っ込んだ。
 
「ダメだよ堂上。笠原さんは初めてなんだから、そんな三回もしたら」
 小さな箱毎に三つずつ入っていることまで見通され、

「アホウ! 誰がそんな鬼畜なことするか!!」

 真っ赤な顔で堂上は言い返したが、またそれが小牧を上戸の世界へ誘ってしまった。



 官舎に戻ってみると、郁は言われたままその場に時間が止まったように仰向けになっていて、堂上は我慢できずに吹き出した。
「……っ…悪い、待たせた」
 立ったまま郁を見下ろして言うと、郁は堂上を見上げてむくれた。
「ひどい! そこ笑うとこ!? あたしのせい!?」
 堂上教官が命令したくせに!!
 何とも忠実な部下兼恋人に、後から後から愛しさが沸き上がるのはもう仕方がない。
 背中と膝の裏に手を入れ、グイッと抱き上げる。
「きゃ……!」
 驚いた暴れようとする郁に堂上は耳元で囁いた。
「バカ、ベッドに運ぶだけだ。ここでする気か?」
 真っ赤になった郁がピタッと止まり、堂上は安心して郁を和室の隣にある寝室へ運んだ。

 寝室にはダブルベッドが一つ置いてあった。
 元々家族用の官舎なので、そこが夫婦の寝室となるのだろう。
 郁は桃と一緒に和室に寝ているので、郁達はその部屋を使っていない。
 柴崎が泊まりに来たときなどに使うので、一応客間としてきれいにはしてあった。

 そっとベッドに横にされて、郁はその優しさに慣れずに、ひたすら戸惑う。
 女扱いなど自分からかけ離れた扱いだとばかり考えていたのだ。
 だけど、堂上は郁を優しく扱う。
 甘い顔をして、じっと奥底までまっすぐに見つめて、大きな手が郁を安心させる。
          堂上教官に酔ってしまいそうだ。
 そんなことを考えながら郁は目を閉じた。



 タンクトップの中はスポーツブラだと気づいて郁がジタバタ抵抗したり、喘ぎ声を出したくなくて堂上の肩に噛みついたり、となかなか他で体験できそうにない、ハジメテ、を終えて、堂上はベッドの上で軽く膝詰め説教をした後、シュンと落ち込んだ郁を笑って腕の中に抱きしめた。
 
 二人でベッドに横になり、堂上は肘で自分の頭を支えながら、片手で軽く郁の髪を撫でている。
 堂上教官のこんな顔、知らない。
 抱いているときも優しかった。そして終わった後の今も、目を細めてまるであたしを小さい子どものように甘やかしている。
 その優しさについウトウトと眠りそうになったとき、堂上が耳元で囁いた。
「来週の公休、三人で茨城に行くぞ」
 両親の一周忌だ。
 桃と行こうと思っていたときだった。
 一緒に行ってくれるんだ……。
 思わず目の奥が熱くなって、堂上の顔が滲んだ。
 そんな郁に堂上が上から軽くキスをする。

「俺がこの先ずっとお前と桃と守る。その報告だ」

 郁は何も言えず、ただ堂上の胸で泣きじゃくった。  




「おはよー、郁ちゃ……あれ?」
 桃が朝から起きて来たとき、台所に堂上が立っていた。
「桃、おはよう。ご飯は炊くの忘れてたから今朝は食パンでいいか?」
 桃がコクンと頷いてキョロキョロとリビングを見回したが、郁の姿は見えない。
「お兄ちゃん? 郁ちゃんは?」
 その疑問に、堂上は苦笑する。
「郁はまだ寝室で寝てる。……悪いがもう少し寝かせてやってくれ」
「ふーん……」
 桃は少し首を傾げたが、あっさりと状況を受け入れた。
「お兄ちゃん、郁ちゃんの恋人になったの?」
 ずばりと突きつけられた桃の言葉は、食パンにバターを塗る手を一瞬止めた。
「……まあ、そういうことだ」
 桃に知られたら当然官舎に住む隊員達にも知られるだろう。
 それはそれで別に構わないと思っているが、からかいに拍車がかかるのは必死だ。
「そっか……お兄ちゃんならいーよ」
 嬉しそうに桃が笑う。
 堂上はつられるようにして笑った。
「ああ、ありがとう」
「うん、郁ちゃんをよろしくね。いっぱい迷惑かけると思うけど」
 堂上は吹き出した。
 ……やはりしっかりした妹である。

 だが桃の次の一言で堂上は郁を速攻で起こしに行くことになった。

「やっぱりお兄ちゃんは、ずっと郁ちゃんの王子様なんだね」




(終)
<みなとさん談>

パラレル堂郁でした。
展開早すぎですな。やっぱり苦手だ。

 

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